富山放送局

2007年12月18日 15時13分更新

民営化後の病院名決まる

来年4月の公設民営化に向けて準備が進む氷見市民病院について民営化後の病院の名称を「金沢医科大学氷見市民病院」とすることなどを定めた条例案が18日開かれた氷見市議会で賛成多数で可決されました。

氷見市民病院は、医師や看護師が不足し厳しい経営を強いられていて、来年4月から石川県の金沢医科大学を指定管理者として公設民営化されることが決まっています。

18日開かれた氷見市議会の本会議では、民営化後の市民病院の名称を「金沢医科大学氷見市民病院」に変更することなどを定めた条例案についてそれぞれ賛成・反対の立場から議員が討議を行いました。そして、最後に採決をとった結果、この条例案が出席議員の賛成多数で可決されました。

これについて氷見市の堂故市長は、「議決を重く受け止め、4月からのスタートに向けて市民医療に支障がないよう、指定管理者の金沢医科大学とも協力してやっていきたい」と話していました。

氷見市民病院の名称変更をめぐっては、病院に大半の医師を派遣している富山大学が、「十分な議論が交わされないまま民営化に移行すれば現場に混乱をもたらしかねない」として、金沢医科大学と富山大学、金沢大学でつくる「三大学協議会」の準備会から離脱することを17日表明しています。