2007年12月18日 14時38分更新
医師不足などから救急患者の受け入れが難しくなったとして、館山市で病院を経営する地元医師会が、病院の経営権を譲渡することになりました。
医師会側は、今年度中には譲渡先を決めたいとしています。
経営権が譲渡されるのは、南房総で災害が起きた際の拠点病院にもなっている館山市の「安房医師会病院」で、医師や看護師が足りずに診療態勢が整わず、一時、一部の病棟を閉鎖するなど厳しい運営が続いています。
この病院は「安房医師会」が経営していて、救急患者の受け入れが難しくなり、経営権を民間に譲渡したいという意向を館山市やその周辺のあわせて4つの市や町に伝えていました。
この4つの市や町は、7年前に病院が建設される段階で広域事務組合を通じて補助金を出していて、17日夜、広域事務組合の会議に諮られ、了承されました。
組合の理事長も務める館山市の金丸謙一市長は、会議の中で「経営権の譲渡を通じて、早急に医療態勢を整備していきたい」と述べました。
安房医師会は、今年度中には譲渡先を決めたいとしています。