※人形同士で会話しています。そういうの理解できない人・嫌いな人はスルーしてください。
いよいよLAドルパが近づいてきたので
お人形会議します。全員集合!
みんな集まりました~
エリー:「あら琴葉、エインセル様がいないわよ?」
コトハ:「エインセルさまはお仕事なんてしなくていいんです。
だから会議は欠席。」
クレハ:「相変わらずの過保護ねぇ・・・」
クレハ:「それで?今日の議題は?」
コトハ:「アメリカ旅行が近いでしょ?
準備をアキハだけに任せるのは心もとないから
私たちでいろいろ確認してあげようと思って。」
エリー:「それは名案ね!」
クレハ:「それじゃまず、必要な物の確認からしましょう。」
コトハ:「まずはドルパの招待状で~す。」
クレハ:「・・・ペラッペラの紙ねぇ・・・」
コトハ:「Eメールを家庭用のプリンタで印刷しただけだから・・・」
エリー:「招待状自体より、身分証のほうが大切そうね。」
コトハ:「次は、アメリカまでの航空券で~す。」
クレハ:「・・・これまたペラッペラの紙ねぇ・・・・」
コトハ:「Eチケットって言って、
パスポを機械に通すだけで搭乗手続きできるんですって。」
エリー:「いろいろあるのね。便利そうだわ!」
コトハ:「あと、エインセルさまのお写真で~す。」
クレハ:「・・・・・・それって必要なモノ?」
コトハ:「パスポの次くらいに必要ね。」
クレハ:「エインセルさま、アキハと一緒に行かれるんじゃないの?」
コトハ:「エインセル様は繊細なの!空港の荷物検査で
小汚い検査官に触られるかもしれななんて耐えられないわ!」
クレハ:「なるほど。」
エリー:「確かに、テロ対策とかなんとかで
アメリカ入国の手荷物検査は厳しくなってるみたい。
荷物の施錠は禁止だから、セキュリティー上もエインセル様は
お留守番いただいたほうが賢明ね。」
コトハ:「人形の中に麻薬をつめて密輸する手口があるらしくって、
空港で無理やり分解されることもあるんですって。あぁ恐ろしい。」
クレハ:「じゃぁ、誰かかわりにアキハに付いて行ってあげなくっちゃ。」
エリー:「なら、いつもどおり私がアキハのバックに入っていくわ。」
クレハ:「そうね、あなたはジェニーのオーナーさんにも
カスタムドールのオーナーさんにも理解してもらえるから
お出かけにくっついていくことが多いんだけど、
残念だけど今回に限っては、エリーはダメよ。」
エリー:「え~なんで~?」
クレハ:「よく考えてごらんなさい。
今回はドルパなのよ!ボークスの祭典よ。
タカラドールのあなたが行ってどうするの!」
エリー:「あぁっ!しまったぁ!」
クレハ:「同じ理由で、オビツドールである
私やコトハも行けないわ。」
タクト「じゃぁ、ボークスドールの俺たちが行きます。」
クレハ「そうね、タクトが行くといいわ。でもコージはダメよ。」
コージ:「なんで俺は駄目なんだい?クレハさん。
俺がいないと夜が寂しいかな?」
クレハ:「バカ言ってんじゃないわよ。
自分の足元をよーっくご覧なさい!」
コージ:「足元?」
クレハ:「あなたはね、ヘッドはボークスの剛ヘッドでも
見てのとおり、ボディは私は同じ、オビツなのよ!」
コージ:「し、しまったぁ!!」
エリー:「オビツとボークスの仲の悪さは有名よね・・・
オビツのボディでドルパはちょっとありえないわ。」
コージ:「じゃあ、俺がNEO剛ボディに換えればいいんじゃねぇ?」
クレハ:「あんた、オビツボディにあわせて首穴を加工してあるから
二度と剛ボディには戻れないわよ。」
コージ:「な、なにぃ!?」
エリー:「男らしく諦めなさいって。」
コトハ:「タクト、ドルパには、日本男児の正装、学ラン着ていくでしょ?」
タクト:「え~、せっかくならもっとオシャレな服着たい!!」
コトハ:「学ランが一番かっこいいわよ。」
クレハ:「本人が嫌がっているものをすすめてはいけないわ、コトハ。」
エリー:「そうよ、私たちがもっとオシャレな服を用意してあげるわ。」
タクト:「クレハさん、エリーさん・・・(感動)」
クレハ:「セクシーなレオタード用意したわよ、タクト。」
エリー:「ふりふりなワンピース用意したわよ、タクト。」
二人:「好きな方を選んでね、タクト。」
タクト:「・・・・・・・・・・・ありがたく学ラン着させていただきます。」
コトハ:「気に入ってもらえてよかったわ。」
クレハ:「タクトにはしっかり頑張ってもらわないとね。」
エリー:「お土産もちゃんと買ってきてもらわなくっちゃ。」
―――いつの時代も、男より女のほうが強いものです。
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