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「テロで復讐せざるをえない」とカダフィ大佐 波乱含みのEU・アフリカ首脳会議
このニュースのトピックス:欧州
欧州連合(EU)とアフリカ連合(AU)の約70カ国の首脳がEU議長国ポルトガルに集結し、経済連携強化や紛争解決などを協議する第2回EUアフリカ首脳会議を前に7日夜、リスボンで首脳夕食会が開かれた。会議は8日から2日間。
ポルトガルのソクラテス首相は「多数の出席は大成功だ」と話したが、人権弾圧を理由にEUが制裁を科すジンバブエのムガベ大統領の出席に抗議し、ブラウン英首相は欠席。リビアの最高指導者カダフィ大佐は「議題は植民地支配に対する賠償だ」と述べるなど、会議前夜から波乱含みだ。
同首脳会議はカイロで2000年4月に開いて以来。03年にも計画があったが、前年からムガベ大統領らに科した渡航禁止などの制裁にアフリカ側が反発して中止。今回は「制裁の一時解除」という特例で開催されるが、英政府は「独裁者とは同席しない」とボイコットした。
リスボン大学で7日午後、記念講演したカダフィ大佐は「富裕な国が過去の植民地に賠償しないならば、われわれはテロ、移民などの形で復讐(ふくしゅう)せざるを得ない」と述べた。(共同)