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へき地の医師不足訴え 徳島でフォーラム

2007年12月16日

 医者不足など県内の地域医療の課題を住民や行政、医療関係者が話し合う「地域医療を考える県民フォーラム」が15日、徳島市内で開かれ、約500人が参加した。午後からの分科会では、へき地医療の医師不足を訴える声が聞かれ、厳しい医療現場の状況が浮き彫りとなった。

 同フォーラムは、県と地域社会振興財団の主催。県によると、県内は人口10万人当たりの医師数は全国2位(04年)だが、徳島市内など県東部に3分の2が集中し、大きな地域間格差があるという。

 特にへき地医療の問題は深刻で、この日も同医療をテーマとした分科会の会場には200人が参加し、立ち見も出た。夫婦で勤務医をしていると、1カ月の半分以上が2人の夜勤や当直に消えるといった体験談が紹介された。一方、住民からは「医者のへき地勤務を義務化してほしい」との意見も出た。発表者として参加した自治医大4年生の細岡陽子さん(小松島市出身)は「へき地医療は医療の原点があると思う。医学生のへき地医療体験のきっかけをもっと増やして欲しい」と訴えた。

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