米大学乱射:「韓国の方々のご恩決して忘れない」
今年4月16日(現地時間)に銃乱射事件が起こった米バージニア工科大「ノリス・ホール」の隣にある本館で今月5日、ロレンス・ヒンカー副総長代理に会った。ヒンカー副総長代理は「はっきりしていることは、4月16日の事件が、韓国とは何ら関係のない、米国で育った韓国系米国人による銃乱射事件だったということだ。わたしは韓国の文化についてはよく分からないが、韓国がこの事件で責任を感じる必要はまったくない」と語った。以下は一問一答。
―学生たちの心のケアはいかに?
「わが校の学生2万7000人が受けた精神的なショックを最大限和らげることに力を入れた。まず、夏休みの間、すべての教職員に対して精神的なショックを和らげるための指導を行った上で、学生たちと1対1で向き合うよう求めた。また、事件からの立ち直りを支援するための組織を大学の正規の組織として設置し、亡くなった方の遺族や負傷した方のケアに努めている」
―こうした取り組みは成功したと考えているのか。
「大学や学生会などで構成される“バージニア・テック共同体”が、事件のショックから立ち直るために最善の努力を尽くしていると思う。12月までに集まった募金850万ドル(約9億6000万円)を活用し、亡くなった方の遺族や負傷した方を援助する計画を進めている。また、大学内でアメリカン・フットボールの試合が行われるたびに追悼行事を行っている。今年9月に行われたアメフトのホームゲームでは、学生やOBをはじめ6万5000人が集まり、32人の犠牲者を追悼する意味で32個の風船を飛ばした」
―韓国の国民もこの事件で心を痛めた。
「直接大学を訪れ、学生たちを慰めてくれた李泰植(イ・テシク)駐米韓国大使をはじめ、韓国の多くの方々が事件に関心を示し、哀悼の意を表したのには驚いている。バージニア州の韓国系教会をはじめとした韓国系団体からは数十万ドルもの義援金が送られてきた。バージニア工科大は韓国の方々のご恩を決して忘れないだろう」
- バージニア工科大ロレンス・ヒンカー副総長代理
ブラックスバーグ(米バージニア州)=李河遠(イ・ハウォン)特派員
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