【カウアイ島(米ハワイ州)17日共同】弾道ミサイルに対処する政府のミサイル防衛(MD)計画で、防衛省は17日正午(日本時間18日午前7時)すぎ、海上自衛隊のイージス艦「こんごう」に搭載した海上配備型迎撃ミサイル(SM3)の発射試験を米ハワイ・カウアイ島沖で実施、標的の模擬ミサイル迎撃に成功した。
米国以外の国によるSM3の試射は初めて。弾道ミサイル対処能力を実証したことで、日本のMDは大きく前進した。
試験では、米海軍の協力でカウアイ島の米軍施設から標的用の中距離弾道ミサイルの模擬弾1発を発射した。数百キロ離れた海上で待機していたこんごうがイージスシステムの高性能レーダーで探知し、SM3を1発発射。高度100キロ以上の大気圏外で標的用ミサイルを撃ち落とした。