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シンポジウム:患者の声、理解しよう 妊婦死亡遺族が講演--県立医大 /奈良

 県立医大(橿原市)の学生らが15日、患者の気持ちを理解できる医師や看護師になろうと講演会とシンポジウムを学内で開いた。大淀町立大淀病院で昨年8月、分娩(ぶんべん)中に意識不明となり、転送先探しが難航した末に亡くなった五條市の高崎実香さん(当時32歳)の夫晋輔さん(25)と義父憲治さん(53)らが約100人に語り掛けた。

 学生ら有志で作る「患者の気持ちがわかる医療者になる会」が主催した。晋輔さんは、実香さんを亡くした当時や民事訴訟を起こした理由を説明。「裁判を起こしたのは、結果より医師がやるべきことをしてくれなかったから。本当のことを知りたい」などと伝えた。

 聴講した男子学生は「直接聞いた患者側の声を将来に生かしたい」と話した。【高瀬浩平】

毎日新聞 2007年12月16日

 

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