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ベルギーの言語対立、ミス・コンテストに波及

  • 2007年12月18日 07:04 発信地:ブリュッセル/ベルギー
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2007年12月15日、アントワープ(Antwerp)で行われた「ミス・ベルギー2008(Miss Belgium 2008)」の決勝大会で栄冠に輝いたAlizee Poulicekさん(中央)と準優勝のFabienne Kabeyaさん(右)、第3位のJade Van de Walleさん。(c)AFP/DIRK WAEM

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【12月18日 AFP】ベルギーの政治的緊張は、ミス・ベルギーに選ばれたAlizee Poulicekさん(20)がオランダ語を話せないことを明らかにしたことで、美人コンテストにまで広がった。

 フランス語圏出身のPoulicekさんは、15日オランダ語圏の主要都市アントワープ(Antwerp)で行われたコンテストで、オランダ語の質問が理解できなかったことを認めると、約4000人の観衆からブーイングを浴びせられた。

 外国語学部の学生で、フランス語、チェコ語、英語を話すというPoulicekさんだが、オランダ語のタブロイド紙Het Laatste Niuewsは17日の紙面で、「ミス・ベルギーはオランダ語を話せない」との見出しを付けた記事を報じた。

 同紙は、「ベルギー社会の危機は、最も軽い分野にまで飛び火したようだ」と解説。また、Poulicekさんの優勝について、評判がよくないと伝えた。

 同国では、総選挙後、フランス語圏とオランダ語圏との対立が激化、新政府不在の状態が続いている。

 Poulicekさんは、コンテスト前にオランダ語の授業を受講し、フランス語、ドイツ語とともにベルギーの公用語であるオランダ語の上達を目指していたと話した。

 オランダ語圏の人口は、ベルギーの全人口約1050万人の約60%を占める。350万人がフランス語圏のワロニア(Wallonia)に住み、正式には2か国語圏だが、大部分の人がフランス語を話す首都ブリュッセル(Brussels)には100万人が住んでいる。(c)AFP

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