筑西市民病院の経営立て直しを図る同市は17日、看護師32人と医療技術職6人の計38人の一般行政職への異動を内示した。来年1月4日に辞令を交付する。現在の医療スタッフは医師と事務職を除き看護師86人(准看護師、看護助手を含む)、医療技術職26人の計113人。来年3月末までに看護師4人を含む7人が退職予定で、4月からは現在より4割少ない68人体制になる。
同病院は06年度の人件費が医師を除いて収入の83・9%を占め、経営を圧迫している。看護師らを任用替えしても今月末で内科の常勤医4人のうち3人が退職するため収入減は免れず、赤字額はふくらむ一方だ。同病院は「収入減で、人件費の割合は、今年度より大きくなることも予想される」と厳しい見通しを示す。
冨山省三市長は存続に向け「身の丈に合った病院運営をしたい」と市議会で表明している。一刻も早い医師の確保と、公設公営か公設民営かの経営形態の早急な決定が求められている。【小林昭雄】
毎日新聞 2007年12月18日