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重度外傷センター開設へ 札幌東徳洲会病院 ロシア企業、要請(12/18 08:33)医療法人の徳洲会グループ(本部・東京)は来年四月、札幌東徳洲会病院(札幌市東区)に、脳外科など重傷の救急治療を行う外傷センターを開設する。センター整備を進める同グループが、ロシアの政府系天然ガス会社「ガスプロム」の医療支援要請にも応じた計画。一般の救急患者のほか、サハリンからの救急患者も受け入れる予定だ。 当面は現在の施設を利用し、来年五月から同病院隣接地に鉄筋コンクリート五階建て、延べ床面積四千平方メートルのセンター専用施設を増築。二○○九年春に移転する。新施設には初期治療室、準集中治療室、専用病棟(二十二床)を設ける。事業費は十億円以上の見込み。 センター長は札幌徳洲会病院(同白石区)で、外傷医療を担当する土田芳彦医師が併任。脳外科や胸腹部外科などの応援を受け、六人程度の体制でスタートする。外来診療は行わず、移転後はスタッフを増員する計画。 同グループは今年四月、札幌徳洲会病院に、主に手足のけがを治療する「北海道外傷・マイクロサージャリー(微小血管外科)センター」を開設。外傷患者を二十四時間受け入れ、治療からリハビリまで行う、道内初の施設だが、脳外科や心臓外科の専門医がおらず、重いけがにも対応するため、同病院の新築移転でセンター整備を計画していた。 十一月にガスプロム社が、サハリンで進めている「サハリン2」などの天然ガス採掘現場で、けが人が発生した場合の収容先として、同グループに支援を要請。脳外科医などが常駐し、施設整備に時間がかからない札幌東徳洲会病院へのセンター設置を決めた。 同グループは将来的に、サハリンなどロシア国内で同社が建設した医療施設の運営も要請されており、来年三月に同社と正式契約を結ぶ予定。 同グループの能宗克行事務総長は「東徳洲会病院では、過去にもサハリンから地震被災患者を受け入れ治療した実績がある。センター整備で外傷医療のノウハウを蓄積し、ロシア人医師の外傷医療教育施設としても活用したい」と話している。 |
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