認可外保育施設の調査をした県は17日、山形市と米沢市の2施設が指導監督基準を満たしていないと発表した。
調査は、天童市の認可外保育施設で乳児が死亡した問題を受けて実施した。山形など5市と各県総合支庁が11月、職員体制や緊急時の対応などについて、全142の認可外保育施設に回答を求めた。42施設で問題が見つかり、今月4~6日にかけて立ち入り検査した。ほとんどの施設は、実態として問題がないことが確認された。
山形市の篠田総合病院の事業所内保育所「篠田さくら保育園」は、職員配置が指導監督基準を下回っていた。土、日の開所時間中に、複数の職員で保育すべきところ、一部の時間帯で職員が1人になっていたという。
また米沢市の「おひさまえん」は幼稚園を目指して06年4月に設置された。今年9月の米沢市の検査と今回の県の調査で、保育士資格を持った職員がいないことが指摘された。【佐藤薫】
毎日新聞 2007年12月18日