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【政治】

福田内閣支持急落35% 年金『公約違反』57%

2007年12月17日 朝刊

 共同通信社が十五、十六両日実施した電話世論調査によると、福田内閣の支持率は35・3%と十一月上旬の前回調査に比べ11・7ポイント落ち込んだ。不支持率は47・6%で11・0ポイント上昇、初めて不支持が支持を上回った。年金記録問題で政府が全面解決を事実上断念したことに対し「公約違反に当たる」との回答が57・6%を占め、「当たらない」は34・3%だった。

 福田康夫首相が年金問題で「公約違反というほど大げさなものか」と発言したことや、防衛省をめぐる一連の疑惑が支持率急落に結び付いたとみられる。再延長した今国会の最大の焦点である新テロ対策特別措置法案(給油新法案)については「反対」が46・7%で、「賛成」の38・8%を上回った。

 望ましい政権の枠組みについて、前回は「自民党中心」が多かったが、今回は「民主党中心」が44・7%で「自民党中心」の28・5%を引き離した。次期衆院選の時期は「来年前半までに」が47・0%、「来年後半までに」は26・0%、「再来年」は12・8%。

 内閣不支持の理由は「経済政策に期待が持てない」が21・6%で最も多かったが、「首相に指導力がない」が16・5%と8・1ポイント増えた。支持理由は「ほかに適当な人がいない」が46・6%だった。

 給油新法案を参院が否決した場合、与党が衆院で再議決して成立させることについては、賛成41・2%、反対43・6%で拮抗(きっこう)。反対の理由は「給油活動は必要ない」36・8%、「参院の否決を尊重した方がよい」35・1%だった。

 来年三月に期限切れを迎える、揮発油税の暫定税率の延長については、反対が75・4%に上った。道路特定財源の一般財源化には賛成50・8%、反対38・3%。

 各党支持率は自民党が25・2%で、前回より13・0ポイント下落、民主党の28・5%を下回った。公明党3・1%、共産党3・6%、社民党1・5%、国民新党0・3%、新党日本0・2%。一方、支持政党なしは36・0%と12・5ポイント増だった。

 

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