山口新聞ダイジェスト | 2005年5月28日(土) |
下関市の公立中学3年の女子生徒が4月、校内で自殺した問題で、市教委と中学校が27日会見し、これまでの見解と一転、女子生徒が生前いじめを受けていたことを認めた。学校が実施した生徒への聞き取り調査で判明したとして、遺族側に26日謝罪した。自殺との因果関係は「分からない」としている。学校は27日夜、緊急の保護者会を開いて、アンケート結果を報告し、保護者にも謝罪した。校長は今後、参観日を増やしたり、時間や場所を問わない相談体制の充実など改善策を示し、「現場で目の届かない部分もあるが、真剣に取り組むので協力してほしい」と呼び掛けた。
下痢や頭痛などの健康被害が全国で相次いでいるダイエット用健康食品「天天素 清脂こう嚢(てんてんそ・せいしこうのう)」と同じとみられる食品をインターネットで購入した県内の10代後半の女性から「使用後に下痢症状を起こした」とする相談が27日、県にあった。女性はその後使用を中止し症状は回復したという。因果関係は分かっていない。県内で今回確認された食品は製品名や製造業者、パッケージが同じで、県は成分を分析して同一か調べる。県薬務課はホームページに同食品の情報を掲載し、使用者には健康福祉センターなどに相談するよう呼びかけている。
山口銀行が27日、05年3月期決算(単体)を発表した。一般企業の売上高にあたる経常収益は利回りの低下などで884億300万円で前期比7.2%減になったものの、経常利益は同15.7%増の204億5300万円で減収増益となった。経常利益の200億円台回復は95年度以来10年ぶり。
◆県内アユ漁解禁へ
県内ほとんどの河川で6月1日、アユ漁が解禁される。県内水面漁協連合会によると、天然アユの遡上(そじょう)量は平年並みかやや多め。放流アユは346万匹を放しており、生育はほぼ順調だがやや小型が多いという。今後まとまった雨が降ればコケが繁殖し、成長が期待できるという。放流量は錦川漁協が最多の86万匹、次いで佐波川漁協の60万匹、阿武川漁協の40万匹など。
◆山口の山陽線 線路に8キロアルミ板
27日午後3時20分ごろ、山口市のJR山陽線上り四辻−大道駅間で、通過中の普通列車の運転席に乗っていたJR男性職員が、下り線のレール上に金属板のような物があるのを発見し通報した。小郡署とJR西日本広島支社の調べでは、金属板は重さ約8キロの農耕用のアルミ製渡し板で、レール上とレール脇に2枚置かれていた。直後に付近の住民も見つけ撤去したという。何者かが故意に置いたものとみて調べている。