支払い側、医療の資源配分の歪みやムダ是正が中心課題と強調  中医協

 厚生労働省が12月14日に開催した中医協総会で、(1)平成20年度薬価制度改革の骨子(P.9〜14参照)(2)平成20年度保険医療材料制度改革の骨子(P.15〜20参照)(3)後発医薬品使用促進のための環境整備の骨子(P.21〜29参照)―を示した。
 今後は、予算編成過程において決定された「改定率」を前提に、社会保障審議会の医療保険部会と医療部会でまとめた「基本方針」にもとづいて、診療報酬点数が決定されることになる。1月16日には、厚生労働大臣が中医協に対し、診療報酬点数の改定案を作成するよう諮問が行われる見込み(P.30参照)
 支払い側の意見が示され、20年度の診療報酬改定は、医療保険の財源を再配分することで、医療における資源配分の歪みやムダを是正することを中心課題とすべきという考えを、改めて強調した(P.31参照)
 診療側は、地域医療の崩壊が現実化しているとして、このままでは最低限の医療提供も困難となる、と主張。今改定にあたっては、産科医療、小児医療、救急医療をはじめとした地域医療の崩壊を食い止め、安定的な医療提供を可能にする体系の再構築が必要で、財政中立による診療報酬改定や政策誘導的な診療報酬改定は認められるものではない、という見解を示した(P.36〜44参照)


更新:2007/12/17   厚生政策情報センター