最新ニュース : 上伊那の医師不足問題支援へ 知事に要望書提出
更新:2007-12-18 6:01
上伊那広域連合と上伊那広域連合議会は17日、村井仁知事に対し、深刻化する上伊那地方の医師不足問題への支援を求める要望書を提出した。
連合長の小坂樫男・伊那市長をはじめ、各市町村の首長ら8人が県庁を訪問した。
小坂市長は、特に産科医不足について、4人の医師が年間約1300件の出産を担当している伊那中央病院(伊那市)の現状を例示し「里帰り出産の制限など心苦しい措置を行っても、地域の医療体制は崩壊の危機にある」として、医師派遣への協力を要請。同病院の産科病棟改修への支援も求めた。
これに対し、村井知事は「県としてあらゆる手を尽くしているが、期待に沿える返事は難しい。根気強く対策を講じていきたい」と述べるにとどまった。
懇談後、小坂市長は「公費で地域医療を支えている上伊那の特殊性は配慮されるべき。粘り強く要望を重ねていきたい」と述べた。