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【岐阜】

来年から出産受け入れ休止 各務原の東海中央病院

2007年12月18日

 県内の医療機関に産科医を派遣する岐阜大が産科施設の集約化を進めている問題で、各務原市の東海中央病院が来年1月から、出産の受け入れを休止する。一方、隣接する関市の中濃厚生病院は、今年10月から断ってきた新規の出産を来年4月にも再開する見通し。 (藤嶋崇)

 東海中央病院の出産中止は産科医不足が原因で、来年1月に常勤医が2人から1人になる。関係者に協力を求めるなど、12月に入ってからも医師確保に努めてきたが「現時点では難しい」と一時休止を判断した。

 出産は休止するが、妊娠6カ月までの妊婦検診や妊娠経過中の異常への対応などは従来通り取り扱う。

 公立学校共済組合が運営するこの病院は、改築工事をして2010年12月に改築オープンする予定。現行と同じ18の診療科を続ける方針で、渡邊正院長は「できるだけ早く出産を再開できるよう、今後も努力したい」としている。

 中濃厚生病院では、昨夏に産科医1人が退職して常勤医が2人に。「責任が持てない」と10月から新規受け入れを断ってきた。来年4月以降、最低3人は岐阜大の協力で産科医が確保できる見通しとなり、再開の方針が打ち出せた。

 田中孜院長は「何とか再開の目途がつき、ひとまずホッとしている」と話している。

 

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