弘法大師が伝えた真言密教を受け継ぐ呑山(のみやま)観音寺天王院(篠栗町萩尾)で、15日午後7時から16日未明にかけて、恒例の8000枚護摩大行が行われた。

 標高約500メートルの人里離れた天王院では、8日間断食の前行を続けた村上了海住職が「ねたみや怒りなどの煩悩を焼き尽くす」として8000本の護摩木を不眠不休でたき続けた。

 訪れた信徒らも「家内安全」や「無病息災」などの願いを込め真言を唱和した。

 天王院は篠栗新四国88カ所霊場の36番札所。8000枚護摩大行はお釈迦(しゃか)様が8000回、現世との往来を重ねたとの教えに基づく真言密教の儀式。

=2007/12/17付 西日本新聞朝刊=