
登山のテクニック
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山で怪我をして動けなくなったとき、またそのような人をみかけたとき、どうされるでしょうか? ケータイがどこでも使える便利な世の中になりましたが、こと山に関しては繋がる範囲も頂上や見晴らしの良い尾根道などが殆どですね。まず応急処置のために非常用パックはぜひとも携帯したいものです。
私の場合は、縦15cm横10cm厚さ5cmの蓋付タッパウェアーの容器に全て入れています。中に入れているものは
○風邪や痛み止めの飲み薬 ○靴擦れマメ専用のバンソウコウ
○止血用の滅菌パッドと頭から足にまで使える網目の粘着包帯
○三角巾 ○キズドライ付着した防水バンソウコウ ○伸縮性のテーピング用テープ60センチを丸めたもの ○試供品用のバンテリン(消炎剤)
○ベッドライト用の予備電池 ○携帯ラジオ用の予備電池
○緊急連絡カード&遭対連絡カード(用紙) ○短い鉛筆 などです。
この中でよく役立つのが伸縮性のテーピング用テープ、いわゆる「バンテージ」といわれるもの。山の怪我は足の捻挫や骨折などが多いです。
今年の初夏に尾瀬の至仏山で足首を捻挫した子供が泣きながら親と手をつないで歩いていました。伸縮用のテープで靴の上から足首部分を補強してあげました。
自分が怪我をして動けないときには通りかかった人に近くの山小屋や公共施設まで通報してもらうでしょうし、事故や怪我人を見かけた場合は自分が依頼されて通報に行くようなこともあります。
私はこんなときのために前もって「緊急連絡カード(用紙)」作成して、非常用パックのなかに入れています。
緊急連絡カードとは、緊急時には慌てたり動揺したりするものですから、前もって連絡できる要点を箇条書きにして、現場では短時間に最小限を書き込めば連絡ができる用紙のことです。
◎緊急連絡カード
ふ り が な
● 遭難者(怪我人)の氏名____________血液型___
● 遭難者(怪我人)の住所__________________
пQ_________________
● 家族など緊急時連絡先п@(A)
_________________________
● 所属山岳会・無所属___________________
所属山岳会の名称 ___________________
同上連絡先 (B)___________________
● 依頼者________________________
連絡先________________________
遭難者(怪我人)との関係
@同パーティー Aその他
● 依頼日時____年____月____日____時
● 事故発生日時____年____月____日
____時_______分頃
● 事故発生地点_____________________
__________________________
● 遭難者(怪我人)が現在いる地点_____________
● 事故の状況______________________
● 遭難者(怪我人)の状態_________________
_________________________
● 依頼事項 □ ヘリコプターを要請したい
□ 救助隊を要請したい
□ 上記(A)(B)に連絡してほしい
□ 上記事故を目撃したので報告します |
B5用紙の横にページ書式をして、上記の表を横並びに2つ貼り付け、印刷後、真ん中で切って2枚作れます。つまりB6判のカードが2枚できるということになります。
遭対連絡カード(用紙)のほうは、自分の住所・氏名・年齢・電話・血液型・緊急連絡先・保険加入の有無などを明記したものを作成します。事故の際にこの用紙を通りかかった人に、山小屋とか公共機関に届けてもらえれば現地での聞き取りの手間と時間が省けるでしょうし、自分が意識不明の場合はこの用紙が身元特定の資料になってくれるわけです。 |
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