◇40~60年代、地元の風景など
小郡市松崎のかつての旅籠(はたご)「鶴小屋」で16日、同市出身の詩人、野田宇太郎(1909~84)が帰郷の際に撮影した地元の風景などの写真展が始まった。入場無料で23日まで。
野田は幼少期を松崎地区で過ごし、帰郷の折などにカメラで街並みなどを撮影。写真展は地元住民で作る松崎歴史文化遺産保存会(黒岩勝正事務局長)が初めて企画し、1940年代~60年代に撮影されたとみられる十数点を並べた。
鶴小屋は1895年築の木造2階建て。野田の両親が料亭を営んだ時期もあるといい、黒岩事務局長は「写真展のために鶴小屋を改修した。明治期の建物で野田の故郷への思いを感じてほしい」と話している。【岸達也】
〔筑後版〕
毎日新聞 2007年12月17日