プロジェクトかものはしのまるやき カルトの培地としてのNGO/NPO

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てんつくマン

「山元学校」? (8):「オキタリュウイチ」と「ウラシマップ」 [2007-12-01 18:56 by grilled_duckmole]
「平和」? (2) [2007-09-06 01:18 by grilled_duckmole]
[号外] [2007-07-31 14:04 by grilled_duckmole]

「山元学校」? (8):「オキタリュウイチ」と「ウラシマップ」

「かものはしプロジェクト」が月6万円の家賃で「間借り」していた「株式会社ポジメディア」も、「山元学校」とは無縁ではない。
「コミュニティファクトリー」も、当初は「ポジメディア」の力を借りようとしていた形跡がある。

> 山元学校4.18
> 今回もたくさんの人が来てくれました。
(略)
> 11.100個の良いことをすると願いごとが叶う「heaven's passport」を
> 考案した自殺ZEROキャンペーンのオキタリュウイチさん
http://genki.yamamoto-gakko.com/?eid=634463

なにより、同社の木下拓己広報担当は「山元学校」でも広報を受け持ち、山本雅信学長とともにさまざまな活動に関わってきたという事実がある。

「オキタリュウイチ」代表は、『朝日新聞』の報道によれば本名を谷口龍司という。
〈芸名〉で活動する株式会社取締役というのも少し不思議な感じがするが、最近は加えて「飛口龍司」と名乗ることもある。
「女子高生に約15万冊が売れた『ヘブンズパスポート』」でせっかく〈ブランディング〉が成立した「オキタ」とは別名を用意する意図も、よくわからない。

彼の経歴を見てみる。

> 四国・徳島県の、とある小さな街の一角にある、小さな集会所。
> 大人たちが月に一度集まり、何やら不思議な会を開いていた。
(略)
> そういう「学校では普通」の話に乗ってこない上、成功哲学の本を
> 一人、教室の隅で読んでいるオキタは、次第に目障りな存在だと
> みなされるようになった。オキタにとっては、マジックの会のほうが
> リアルだった。学校のほうがよほどバーチャルだ、そんな事を
> 感じていた。
http://www.melma.com/backnumber_15681_2330864/

マジックには種がある。

> ヘブンズパスポートの大ブームの間、パスポートを実際に使って
> 善い行いをする高校生たちの様子が、何度も報道された。
> すると何が起こったか。
(略)
> 「キレる17歳」という言葉がメディアから姿を消した。
> つまり、問題を起こす「キレる17歳」を真似て、
> その世代の若者たちが問題を起こすことが少なくなった。
> それに伴い、「キレる17歳」が問題を起こした、と報道される
> ことがなくなったのである。
http://www.melma.com/backnumber_15681_2333334/

「キレる17歳」というのは、漠然とその年のその世代に犯罪が多かった、ということではなく、2000年ころ、「17歳」少年による数件の猟奇的犯罪が連続して発生したことを指す。「神戸連続児童殺傷事件」(97年)と「西鉄バスジャック事件」(2000年5月)が代表であるが、これらが模倣犯であるという指摘はない。
「真似て」起こったのは〈犯行予告〉程度の愉快犯である。

「17歳」による凶悪犯罪が発生しなければ、自動的に「キレる17歳」ということばは風化する運命にあっただけである。
その後、連続する犯罪の発生がないことが『ヘブンズパスポート』の功績であるという証明はどこにもない、時期が一致するという事実だけがある。

> 1999年、建設省(現国土交通省)の企画『リバーキーパーズ』の企画総指揮。

「よしのがわリバーキーパーズ」
http://www.toku-mlit.go.jp/river/tanoshimu/riverkeep/riverkeep.htm

これのことだろう。スタンプを貯めると「摩訶不思議グッズ」がもらえる、という『ヘブンズパスポート』の焼き直しである。
「国土交通省」とはいっても「国土交通省四国地方整備局」による実施である。

> 2002年、『urashima system』と称するプロジェクトを立ち上げる。日比野
> 克彦氏やヘルムートシュミット氏、夢枕獏氏など、約30名程のアーティストに
> 呼びかけ、日本発現代のお伽話として海外に輸出するプロジェクトを進行する。

「ウラシマシステムプロジェクト」は確かに紹介された3名の参加を得ている。
100名の参加者を目指していたようだが、実際には十数名に止まった。
http://web.archive.org/web/20030410225509/www.urashima-system.net/arthist.html

他の参加者は、範保博光(現・てんつくマン)、太田裕美、中嶋朋子、セキヒロアキ、常盤響、サンプラザ中野、みのじ、宮崎信也、前北美弥子(現・マエキタミヤコ)、坂東孝明、柳沢由香里、黛まどか、亀井武彦、となっている。

夢枕獏、宮崎信也は中沢新一とともに対談集『ブッダの方舟』を出版している。宮崎信也は多摩美術大学芸術人類学研究所の研究員という肩書きを使うことがあるが、その所長は中沢新一である。
坂東孝明は「吉野川みんなの会」に参加していた。
中嶋朋子と前北美弥子とは、「ナマケモノ倶楽部」関係のイベントでたびたび共演しているのが確認できる。
てんつくマンらの「TEAM GO GO 2007」呼びかけ人でもあるサンプラザ中野。
...どうやら人脈には偏りがあるようだ。

> 「ウラシマップ」の使い方はとっても簡単です。最初にアナタの願い事を
> 「ウラシマップ」に1つ書き込みます。そして、アナタが「善い事」する毎に、
> 「ウラシマップ」に参加している11人のアーティスト達が提供した108枚の
> シールを1枚ずつウラシマップに貼るだけです。
ttp://www.rakuten.co.jp/mille-paquets/496467/882644/#792716

これもまた『ヘブンズパスポート』の変形である。『オトヒメカルタ』の企画もあったようだが、製品化されたかどうかはわからない。

『ウラシマップ』は現在も定価1000円で上記「楽天市場」内のショップで絶賛発売中であるが、「ウラシマシステムプロジェクト」のサイトはどうにもぱっとしないまま"under construction"という表示となり、最近ドメイン名が返上された。
「ウラシマシステムプロジェクト」事務局は上記ショップを運営する「株式会社マップス」の関連会社「グラスマップ」内に置かれていた。
http://www.minoji.net/work/urashima.html

[追記]
やはり変だ。
『ヘブンズパスポート』の発売は98年、「バスジャック事件」や「愛知主婦殺人事件」(2000年5月)は『ヘブンズパスポート』のブームが下火になったあとに起きているはずだ。

[追記]
web制作に携わったことがある方ならおわかりのように、「まるやき」には逆「SEO対策」を施し、必要以上に検索縁尋エンジンの上位候補に上らないようにしている。
その気になれば「かものはしプロジェクト」で1ページめに表示することは可能である(Yahoo!については挙動がわからないので、11位以上に上げないのが精一杯であるが)。

今回、その禁をやぶって「自殺ZEROキャンペーン」スタッフのブログにトラックバックを送ってみた。

それが削除されるか、見ものである。
Tags:ポジメディア てんつくマン 
▲ # by grilled_duckmole | 2007-12-01 18:56 | Comments(0)

「平和」? (2)

「レインボーキッチン」は今回の「展示会」にあたって協賛金を募っている。
収益が出た場合は、「かものはしプロジェクト」と、もう1つのNGOに寄付されるようだ。

> 協賛金の使途について
> 全額を会場利用料金、備品にかかる費用にあてさせて頂きます。
> 展示を通して発生する利益に関しては、
> 一切を信頼できるNGOを通しながら、
> 貧困国へ最良な形で還元できるように寄付致します。
(略)
> NGO:MAKE THE HEAVEN
> http://www.maketheheaven.com/

この団体にはすでに触れた。

さらに詳しく知りたければ、代表者の名前「てんつくマン」に「号外」「マルチ商法」「バシャール」といったキーワードを追加して検索すればわかる。

「展示会」のキャッチコピーを書いた吉井春樹という人物は、

> ●コーチング
> ●セミナー講師
http://haruki-yoshii.com/prof_cont/index.html

とプロフィールにあるような方面の人である。

> 先ずは、ご報告していたレインボーキッチンという展示会に出展、音楽協力を
> する予定だったのですが、私達****は一切の関わりをお断りすることに致しました。
>
> 様々に理由は有りますが、
> 「世界平和」という概念は人それぞれで、
> 根本的なものに違和感を感じたというのが理由です。
http://ameblo.jp/miorumy/entry-10040334254.html

何があったのだろう?

「根本的」? ピンクレディーの背の高いほう?
Tags:てんつくマン 
▲ # by grilled_duckmole | 2007-09-06 01:18 | Comments(2)

[号外]

選挙オワタ。

川田龍平候補(当時)のポスターにある「動けば変わる。」を見て「おやっ」と思った。
カンボジアでも活動するNGOのキャッチコピーの1つと同じだからだ。

「NGO MAKE THE HEAVEN(メイクザヘブン)」
http://www.maketheheaven.com/cambodia/

この「NGO MAKE THE HEAVEN(メイクザヘブン)」は「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーンの賛同団体でもある(が、"web archive"にあるキャッシュには、バナーが貼られた形跡すらない)。
http://www.hottokenai.jp/whoweare/02_01_body.html

代表者のてんつくマン(軌保博光)は、別名義の団体「TEAM GOGO」として今夏、大量の「号外」を配布するというイベントを行った。このイベントの呼びかけ人
http://www.teamgogo.net/sanka_index.html

が、「川田龍平を応援する人々」とかなり重複している。
http://www.ryuheikawada.jp/ouen.shtml

ただし、「TEAM GOGO」側に数多くいる「MLM」(マルチレベルマーケティング)関係者はこちらには一切いない。

川田龍平陣営に環境問題活動家が多いのは、中村敦夫(みどりの会議)が推していた名残であろうが、「TEAM GOGO」≒「NGO MAKE THE HEAVEN(メイクザヘブン)」が合流したのは最近であるようだ。
http://web.archive.org/web/20070519012957/http://www.ryuheikawada.jp/ouen.shtml

「NGO MAKE THE HEAVEN」と同様、遅れて「応援する人々」に連名した「シキタ純(式田純)」という人物がいる。

彼が代表理事を務めるNPO法人には、所轄庁の東京都から改善命令が出されたことがある。他の処分に較べ、どこか異例である。

> 特定非営利活動法人ビーグッドカフェに対する改善命令について
(略)
> 1 違反事項(根拠法令等の条項)
> (1)所轄庁の認証を受けずに事業を実施したこと。
>     (法第25条第3項違反及び定款第50条違反)
> (2)10人以上の社員を有していないこと。
>     (法第12条第1項第4号)
> (3)法人の設立認証申請時の設立趣旨書の記載内容と異なる法人運営を
> 行っていること。また、特定の会社の利益を図っていること。
>    (法第3条第1項及び第42条)
> (4)理事及び資産の変更登記が行われていない。
>    (法第7条及び組合等登記令第6条第1項及び同条第3項違反)
http://www.seikatubunka.metro.tokyo.jp/index4files/kaizenmeirei/3d.html

現在のプロフィールからはなぜか消されているが、かつてはこのような活動をしていた人だ。
http://web.archive.org/web/20000925185615/http://www.tigermountain.co.jp/mad/index.html
http://ci.nii.ac.jp/naid/110003252956/en/

「TRA」「INTRO」「タイガーマウンテン」「The Thrill」。
40過ぎじゃなきゃわからないか。

[追記]
「ほっとけない 世界のまずしさ」のサイトにある住所は、登記上の住所ではない。
http://www.seikatubunka.metro.tokyo.jp/index4files/data/ninsyou4.xls

「定款に記載された目的」は

> この法人は、日本市民団体と市民社会組織、日本国政府、国際機関に対して、
> 世界の貧困問題に関するアドボカシー事業を行い、世界の貧困問題の解決に
> 寄与することを目的とする。

となっている。一般「市民」を対象とする「アドボカシー事業」は行われないようだ(「政策提言」なら、それでいいのかもしれないが、そうすると「市民団体」に対して、って何? ということになる)。

NPO法人格取得は今年の2月19日である。
どうでもいいことだが、都が公開しているファイルでは読みが「ほっとけない さかいのまずしさ」になっている。

> 以下、2006年6月末までの会計報告です。
> ホワイトバンド・プロジェクトによるホワイトバンド販売は2006年6月末で
> 終了していますので、これが最後のアップデートになります。
http://hottokenai.jp/whoweare/01_04_body.html

これではまずいだろう。後継団体に引き継ぐ際の決算があるはずだ。
「ホワイトバンド・プロジェクト(株式会社サニーサイドアップ主催)」が存続しているのか、物販事業含めて完全にNPO法人に移行したのかすらわからない。

現在の組織についての情報は少ないが、

> (3)次原悦子氏のガバナンス委員としての立場について 『次原さんが、
> ガバナンス委員の「オブザーバー」となることには問題がある。本来ならば、
> 「ほっとけない」キャンペーン側と交わした契約書を基に、ホワイトバンド
> 販売利益から生じた資金の活用方法について、積極的に意見を表明してしかる
> べきである。今後の対応を、自分以外の関係者に任せるようなことでは、
> 十分な責任を果たしていないと感じる。』
> (4月21日第三者委員会議事録より。紀藤委員の発言)
http://hottokenai.jp/whoweare/advcomm_notes_060613.pdf

次原悦子・株式会社サニーサイドアップ社長は理事として残っているのではないかと思われる。

[追記]
"hottokenai.jp"は日本における"GCAP"キャンペーンサイトであるが、"One"や"Make Poverty History"と違ってパートナー一覧には掲載されていない(日本からは"JVC"がパートナーとして参加している)。
http://www.whiteband.org/about-gcap/gcap-partner/

こちらのページでは、連絡先として"CSO Network Japan"のメールアドレスが表示されている。
http://www.whiteband.org/regions/asia/jpn

[追記]
例の「ラブチャリ」のゲストにサンクチュアリ出版の高橋歩と「ギャル社長」藤田志穂がいる。この2人が人脈としてかぶるのも気になっている。
Tags:てんつくマン 
▲ # by grilled_duckmole | 2007-07-31 14:04 | Comments(0)
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