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「もっと出しなさいよ」 おネエ言葉の郵便局強盗で男起訴 大阪
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大阪市中央区の大阪南船場一郵便局に先月、上半身裸の男が押し入り現金を強奪、逃走中に通行人ら3人を刺して重軽傷を負わせた事件で、逮捕された住所不定、無職、南澤聡容疑者(43)が郵便局で「もっと出しなさいよ」「足りないわ」と脅したことについて、「長髪のカツラで変装したら思わず女性言葉になったが、無理があった」と供述していることが17日、わかった。
大阪地検は同日、強盗殺人未遂罪などで南澤容疑者を起訴した。
調べでは、南澤被告は所持金がなくなり、郵便局強盗を計画。「気合を入れるため」に缶ビール数本を飲んで準備したが、変装用の服がなかったため、近くの公園で服を脱いで下着姿になり、カツラなどを身につけたという。
南澤被告は、局内に押し入った際、最初の一言は「金を出せ」だったが、その後は「もっと出しなさいよ」「頸(けい)動脈を切るわよ」などと女性言葉で脅迫。口調の変化について南澤被告は「カツラのせいで、つい女口調になってしまった」と供述しているという。
犯行後は公園で服を着て逃走するつもりだったが、追跡されて地下鉄へ。車内でも男性を人質に取ったが、直後にウエストポーチが開いて強奪した金がなくなっていることに気付き、観念してナイフを手放したという。
起訴状によると、南澤被告は11月26日午後0時15分ごろ、大阪南船場一郵便局で客の女性に刃物を突きつけて局長らを脅迫し、現金約135万円を奪い逃走。取り押さえようとした通行人男性(69)ら3人を刺して重軽傷を負わせた。