松下電工は中国都市部で住宅内装事業に参入する。分譲マンション向けに建材や水回り製品などの販売・施工を手掛け、2010年度に100億円の売り上げを目指す。中国では内装を施さずに居室を販売するのが主流だったが、最近は安全性の高い内装付き住宅の需要が高まっている。内装付き物件の着工戸数は年約100万戸と日本の4倍程度の中国で、新たな収益基盤を築く狙いだ。
北京や上海、広州などマンション建設ラッシュが続く沿岸部主要都市のほか、深センや大連など周辺地域の開発案件向けも狙う。壁や床、ドアなどの内装材のほか、キッチンやバス、トイレ、洗面台などを現地工場で生産し、供給する。照明や配線器具など周辺設備の施工販売も手掛ける。(16日 11:45)