暴漢が村民を再襲撃―中国広東省汕尾
発電所建設阻止で公安動かず
【香港15日深川耕治】中国広東省汕尾市東洲鎮の発電所建設をめぐり、13日、猛犬を連れた数百人の暴漢がバイクで進入禁止区域を突破して電線を強行敷設し、村民数十人が殴打されたり、犬にかまれて負傷した。現場には地元公安当局や武装警察は出動せず、11日以降、地元当局は十数人の建設阻止を強く主張する住民を拘束したまま釈放していなかった。短波ラジオ局の自由アジア放送が伝えた。
同村では2年前から住民と警察、地元政府が雇ったと見られる暴漢がたびたび衝突し、火力発電所建設をめぐる補償問題で住民側の了承を得ないまま水道や電線敷設を行おうとした地元政府側が、武装警察を動員して村民を銃撃し、死傷者を出す事件が発生して国際的な注目を浴びていた。
2007/12/15 22:28