造船好況、閑古鳥の産業団地に企業進出相次ぐ(下)
<b>◆造船所の建設、雨後のタケノコ状態 </b>
世界的な造船好況を受け、木浦を含む全羅南道南西部の経済が活気付いている。霊岩では世界5位規模の造船所、現代三湖重工業が稼働しているほか、海南では大韓造船がこのほど船舶建造を開始した。また、高麗造船(珍島)、新安重工業(新安)、C&重工業(木浦)など中型造船所3カ所が来年から船舶建造を開始する予定だ。木浦のサプジン地方産業団地や山亭農工団地でも小型造船所が2-3カ所合併して、企業規模を拡大している。これらの造船所は大半が3年分を超える受注を確保している。過去に造船の中心地だった蔚山市や慶尚南道巨済島などでは工場用地が不足しており、開発が遅れた全羅道に受注が押し寄せている格好だ。
全羅南道のキム・ビョンジュ造船産業係長は、「道内の造船業の生産額は全国の10.6%を占める年間3兆2000億ウォン(約3840億円)で、2013年には20兆ウォン(約2兆3990億円)に達し、全国の3分の1を占める」と予測した。
<b>◆造船好況の効果拡大</b>
大仏産業団地に近い下塘新都心は、最近景気回復が著しい。2年前に全羅南道庁が務安郡に移転し、Jプロジェクト、務安企業都市などのプロジェクトで、開発期待心理が高まっていることも追い風だ。下塘新都心の賃貸マンションは2年前までがらがらだったが、最近は家賃を上積みしても探すのが困難だ。刺身店を経営するキム・ヒチョルさん(35)は「3年前に比べ飲食店が2倍に増え、競争が激しくなったが、今後は景気がさらに好転すると期待している」と話した。
しかし一方で、慎重論もある。木浦商工会議所のイ・ジョンボン調査課長は、「造船以外の業種は依然として苦戦している。地域住民は大規模開発事業と社会間接資本整備が着実に進むよう、新政権が積極的な支援を行うことを望んでいる」と指摘した。
韓国銀行がまとめた全羅南道南西部の9月の経済動向によると、生産額は大仏産業団地が前年同月比45.2%増、現代三湖重工業が同38.1%増だった。輸出も船舶輸出の好調で同7%増加した。消費動向を示す大型ディスカウント店の売上高も同27.9%伸びた。さらに、木浦の高速道路料金所の通行車両数も同36.4%増えた。
韓国銀行木浦本部のイ・ユンヒョン次長は「昨年下期以降、生産、輸出、消費が堅調な伸びを示し、地域経済が徐々に活気を取り戻している」と話した。
木浦=キム・ソンヒョン記者
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