【北京15日共同】6カ国協議で合意した北朝鮮の非核化措置に対応する重油や重油50万トン相当の設備・資材の提供について、韓国と中国が設備・資材を、米国とロシアが重油を今後担当する方針で6カ国が大筋合意していたことが15日、分かった。複数の協議筋が明らかにした。
北京で12日に行われた「経済・エネルギー」作業部会の非公式代表会合で確認された。支援方針を決めることで、北朝鮮に「核施設無能力化」と「すべての核計画申告」の早期履行を促す判断もあるとみられる。
協議筋によると、北朝鮮が求める発電所の改修や補修のための設備・資材には、各国の国内法上、輸出できなかったり、手続きに時間がかかる品目が含まれ、対応にばらつきが生じるため、提供分野を分担することになった。日本は拉致問題で進展があるまでは支援しない立場を維持し、今回の分担に加わらない。