自分らしく生き抜くために医療とどう付き合うかを考える公開講座「どこで最期を迎えますか?」(福岡県医師会と西日本新聞社共催)が15日に福岡市であり、看取(みと)りのあり方などをめぐる議論に250人が耳を傾けた。

 講演した日本尊厳死協会副理事長の大田満夫氏は、核家族化の時代に在宅での死を望むなら「それを支えるコミュニティー(地域社会)が必要」と指摘した。

 続く討論で、県民代表の松尾千恵子さんは「いい人生だった、と思えるのならどこで亡くなろうと場所は問わない」と語った。田川大介・西日本新聞編集委員は「読者から在宅死を望む声が多く届く。希望がかなう医療態勢をつくってほしい」と要望。同医師会副会長の池田俊彦氏は「在宅、病院それぞれに長短がある。心のケアも大切だ」と述べた。(23日の医療・健康面に詳しく掲載します)

=2007/12/16付 西日本新聞朝刊=