四国４県は政府の２００８年度予算編成で、一般財源の減少を食い止めるため地方交付税の確保や地方税財源の拡充を要望。東南海・南海地震の被害を軽減するための施設や制度の充実も求めている。

　【防災】４県とも、東南海・南海地震の対策を引き続き要望。徳島と愛媛は、予測精度向上を図るため紀伊半島沖の海底に観測点を増設するなど、調査観測体制を整備するよう求めた。

　【本四連絡橋】徳島、香川、愛媛が通行料金の値下げを要請。香川は０８年４月の瀬戸大橋開通２０周年を記念して、通行料金を半額にするなどの割引を提案した。

　【教育】愛媛は教育基本法の改正などに合わせ、教員の人材を確保するために現在の給与水準を維持するよう求めた。

　【道路】四国全体を「８の字」に結ぶ高速・高規格道路のネットワーク整備を四県が要望。特に高知は整備が遅れているとアピールした。

　【医療】高知は医師の減少で救急患者の受け入れに支障が出ている病院があるとして、労働局による指導強化などを通じた病院の勤務環境改善を要望した。