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「ひこにゃん」お家騒動、調停が成立 滋賀・彦根

2007年12月14日22時26分

 滋賀県彦根市で開かれた国宝・彦根城築城400年祭のマスコット「ひこにゃん」をめぐり、考案者のキャラクター作家もへろんさんが市にイラストの使用制限を求めていた問題は14日、彦根簡裁で民事調停が成立した。市がひこにゃんのイラストの適正な管理に努め、もへろんさんが考案した三つのポーズ以外の使用を許可しないことなどが主な内容。ひこにゃんはトラブルが解決したこの日、彦根城ですす払いのお手伝いをした。

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彦根城のすす払いを手伝うひこにゃん=14日午前、滋賀県彦根市金亀町で(同市提供)

 ひこにゃんをめぐっては、市がイラストの使用に厳格な制限を設けなかったことから原画とかけ離れた絵柄が出回り、考案者側が使用制限を求めていた。

 調停案では、考案者の著作者人格権を認め、商標権は同市に、著作権は同祭実行委にあるとした。その上で、市側は3種類の原画イラストの適正な管理に努め、これ以外の変形イラストの使用は認めない▽来年以降、市などがイラストの使用を許可した業者などの名簿を毎年、考案者側に報告する――などとしている。

 考案者側の代理人は「市側が考案者の著作者人格権を認めたことで円満に調停ができた。双方が協力して息の長いキャラクターに育ててほしい」と話した。一方、市側は「ひこにゃんに争いは似合わない。年内に解決できてよかった」としている。

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