パイロン排出口から噴出か 中華航空の燃料漏れ
08/23 17:52更新
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那覇空港の中華航空機炎上事故で、事故機のボーイング737-800型機は、右主翼にエンジンをつり下げる「パイロン」の排出口から大量に燃料が噴出した可能性が高いことが23日、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の調べで分かった。排出口の真下にあるエンジンの排気口に漏れた燃料が触れて引火したとみられ、事故調は同日、機体の本格的な検証作業を再開。製造元の米ボーイング社の担当者らも立ち会い、焦点となっているパイロンについて工具で外板を切除し、内部の燃料配管の状態などを確認する。
パイロンは通常の飛行中でも内部を通る燃料配管からわずかに燃料が漏れ出すが、たまった燃料や不要な水分などは複数の金属パイプを通じ、排出口から機外へ捨てる構造になっている。
これまでの調べでは、事故機は着陸後、誘導路から駐機場へ向かう途中で、パイロン付近から燃料が漏れているのを複数の整備士が目撃。整備士らは事故調の聞き取り調査に対し、「シャワーのように燃料が噴出していた」などと証言しており、事故調はパイロン内にたまった大量の燃料が排出口から一気に噴き出したとほぼ断定した。
噴出した燃料は高温のエンジン排気口に触れて引火し、燃え広がったとみられ、事故調は配管の破断や接合部の脱落など大量の燃料漏れにつながる異常がないか慎重に調べている。
事故調はこれまでに事故を目撃した地上の整備士ら関係者約40人の聴取をほぼ終えた。
今後は機体内部の状況について本格的に調査し、東京に送った事故機のフライトレコーダー(飛行記録装置)やボイスレコーダー(音声記録装置)の解析も進める。
■整備不良?/配管品質に問題も
パイロン内には、左右両翼と胴体下の計3カ所にある燃料タンクからエンジンに燃料を供給する直径約3センチのアルミ合金製の配管があり、他にもエンジンを支える部材や圧縮空気を機体へ送る配管などが通っている。
国内航空会社の技術担当者によると、燃料配管の接続部はボルトや特殊なゴムで固定。仮にタンク内で接続部が外れて燃料が漏れたとしても、タンク自体に損傷がない限り機外に漏れ出すことはないという。
またパイロン内にたまった不要な燃料や水分も機外へむき出しになった複数の金属パイプを通じて排出される仕組みになっているが、「想定を超える排出量でない限り、エンジンの排気口に触れて引火することはあり得ない」(技術担当者)という。
ただパイロンは重いエンジンをつり下げる構造上、離着陸時には強い負荷がかかり、振動は内部の配管にも伝わりやすい。しかもパイロンの素材の一部は樹脂製で、「振動などで配管同士や他の金属部品がこすり合えば、摩擦により穴が空いたり、亀裂が入りやすい」と指摘する。
過去に起きた航空機の燃料漏れは主翼タンク内の配管とパイロン側の配管の接続が不十分で起きたケースが多い。事故機はボーイング社製の737シリーズの中でも最新の航法システムが採用され、平成14年7月に製造された新しい機種だったが、別の航空会社技術者は「部品の耐用年数が十分あることを考えれば、整備不良が原因としか考えられない」とする。
航空評論家の青木謙知さんは「配管同士がこすれ、傷つくことは十分考えられる」とし、飛行中や滑走中に配管が損傷した可能性を指摘したうえで、「航空機の製造過程で配管自体の品質に何らかの問題があった可能性もある」と話している。
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完全な設計ミス!整備不良以前の問題!
- [素晴らしきかな!日本人 小早川俊…]
- 目視が難しい位置にあり、前に実際にボルトがはずれて同様の事故が2回も起きているのに、外れた場合の対策がなされなかったのには、驚き! なんでも人の所為にするお国柄とはいえ、貧弱な発想に失望するやら呆れるや…
整備ミスかね。
- [にゅ~すくりっぷ。]
- まあ、アレくらい丸焦げだしなあ。 これだからシナは。
(再更新)整備ミス、製造ミス? 中華航空機炎上事…
- [dangunのトンデモ]
- (www.asahi.comより) 航空・鉄道事故調査委員会は、事故機の右主翼内部にある燃料タンクに金属製のボルトが突き刺さり、この穴から燃料が漏れていたことを突き止めた。スラットに関連するボルトが、何らかの理由で…
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