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「別の滑走路に着陸」で調査チーム派遣　国交省

10/10 13:54更新

　大阪空港で５日、全日空機が管制官の許可とは別の滑走路に着陸したトラブルを受けて、国土交通省の特別調査チームが１０日、同空港に派遣され、原因究明や再発防止のための調査を始めた。
　特別調査チームは、国交省の八澤明男・大臣官房参事官ら計５人で、管制交信の要領や同空港の２本の滑走路の運用方法などを確認。管制官からも直接話を聴き、ヒューマンエラーなど人的な要因とともに、管制システムに構造的な原因がないかを３日間かけて調査し、再発防止策の策定を行う。
　八澤参事官は「管制官と操縦士のコミュニケーションがうまくいっていなかった。再発防止をはかるため、問題点を調査し、必要な対策を講じたい」。一方、特別調査チームが派遣されたことを受けて、同空港の大貫保範・次長は「事態を厳しく受け止めている。今回の事案を検証して、再発防止に全力で取り組みたい」と話した。
　大阪空港では５日、Ａ滑走路に着陸予定だった全日空機に対し、管制官がＢ滑走路への着陸を求められたと誤解し着陸を許可。全日空機は、Ａ滑走路にそのまま着陸した。出発のため、Ａ滑走路に進入しようとしていた日航機が全日空機に気付いて手前で停止、事故には至らなかった。

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