【全体概要】
　12月最初のランキングは、数ある新作を押さえて、先週発売されたWiiの新機軸タイトル『Wii Fit』がトップに立ちました。2週目の販売本数は推定15.4万本。累計販売数を38.8万本まで伸ばしましたが、店頭消化率はどのお店も95％前後に達しており、まだまだ数字の上乗せが期待できそうです。また、先週はやや伸び悩んだ印象を受けたWii本体も、今週は前週比1.6倍増の11.5万台を販売。4月30日週以来、実に8か月ぶりに週間販売台数が10万台を上回ると同時に、累計販売数も今週末時点で407.5万台に達し、発売からほぼ1年、DSとまったく同じ54週目にして400万台を突破した。これから本格化するクリスマス＆お年玉需要でどこまで新規ユーザーを獲得できるか注目したいところです。
　 続く2位には、シリーズ累計1,000万本の出荷を達成した人気RPG『テイルズ オブ』シリーズの最新作『テイルズ オブ イノセンス』(DS)が初登場。発売週実績は推定10.9万本（店頭消化率70％前後）と、昨年10月に発売された『テイルズ オブ テンペスト』（発売週8.4万本/累計20.6万本）を上回る順調な滑り出しを見せました。このほか新作では、PSP本体の無線LAN機能を使い、最大16人で同時プレイが楽しめる『みんゴル』シリーズの最新作『みんなのGOLF ポータブル2』（PSP/8.7万本)と、製作総指揮の坂口博信氏を中心に、キャラクターデザイン 井上雄彦氏、シナリオ 重松清氏、音楽 植松伸夫氏ら各業界の一流スタッフが垣根を越えて手がけたXbox 360の期待作『ロストオデッセイ』(X360/6.1万本)が5位と6位に顔を並べたのをはじめ、『パワプロクンポケット10』（DS/4.6万本）や『銀魂 銀玉くえすと 銀さんが転職したり世界を救ったり』（DS/3.5万本）といったシリーズ最新作が上位にランクイン。旧作では『マリオパーティDS』（DS/今週10.7万本/累計67.9万本）と『レイトン教授と悪魔の箱』（DS/9.8万本/40.9万本）が順調に販売実績を伸ばしています。特に発売から約1か月が経過した『マリオパーティDS』に関しては、2週目以降常に10万本前後のセールスを記録するなどその安定感は群を抜いており、現在の販売ペースでゆけば今月中にもミリオンヒットを達成しそうです。
　 2007年も残すところあと3週間。今週のゲーム市場はハードが前週比36.3％増の43.7万台、ソフトが同6.5％減の203.7万本とソフトはやや伸び悩みましたが、次週以降の盛り上がりに期待したいところです。