鳥取市職員による盗撮事件で、同市都市建設課の森本一成容疑者(44)が、札幌市内で逮捕される直前、別の店でも盗撮と疑われる行為をして警備員に取り押さえられていたことが12日、分かった。森本容疑者はいったん解放されたが、尾行していた北海道警札幌中央署員により道迷惑防止条例違反(盗撮)容疑で現行犯逮捕された。【小島健志】
調べでは、森本容疑者は7日午後4時10分ごろ、札幌市中央区のデパート内のエスカレーターで、前に立っていた女性(23)のスカートの中をデジタルカメラで撮影した疑い。「太ももを撮りたかった」と容疑を認めており、9日札幌区検に身柄を送致された。
この約1時間前、デパートから約200メートル離れた量販店のエスカレーターで、店の警備員が森本容疑者の盗撮らしき行為を発見し、取り押さえた。署員も駆けつけたが、被害女性は見つからず、デジタルカメラの画像も無かったため、解放。署員が後をつけていた。
現場は札幌市内の中心繁華街。量販店によると「盗撮をばんばんやっていた。外で捕まえると暴れ出した」という。
市職員課によると、森本容疑者は同僚の鳥取市職員と2人で札幌市内を訪れており、同僚は別行動を取っていた。2人は「慰労でうまい物を食べに行く」として、2日間の有給休暇をとり、6日から3泊4日の予定で旅行していた。
森本容疑者は「エッチ旅行に来た」と供述しているという。
◇鳥取市、懲戒審査委で処分へ
竹内功・鳥取市長は、12日の市議会で「市の信用、信頼、評価を著しく損ねる大変問題な行為。誠に遺憾」と述べ、「職場の状況について、問題点と解決策を検討している」と話した。
市では懲戒審査委員会を開き厳しく処分する方針。
2007年12月14日