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【社会】

配慮欠くが名誉侵害せず 石原知事の「仏語侮辱」

2007年12月14日 17時42分

 石原慎太郎東京都知事の「フランス語は数を勘定できない」などの発言で名誉を傷つけられたとして、フランス語学校経営者や研究者ら計91人が、石原知事と都に謝罪広告と計約2100万円の慰謝料を求めた訴訟の判決で、東京地裁は14日、請求を棄却した。

 笠井勝彦裁判長は「発言は真実ではないが、特定の個人に対するものではない。フランス語にかかわる人に不快感を与えると容易に想像でき、配慮を欠いているが、直ちに原告らの名誉感情を侵害するとはいえない」と判断した。原告側は控訴の方針。

 判決によると、石原知事は2004年10月、都庁内であった首都大学東京の支援組織設立総会で「フランス語を昔やったが、数を勘定できない言葉ですからね。国際語として失格していくのはむべなるかなという気がする」などと発言した。

(共同)
 

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