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韓国人女児捨てたオランダ人外交官に非難相次ぐ

 オランダ人外交官夫妻に引き取られた後、養子縁組を解消された韓国人女児ジェードちゃん(8)の問題をめぐり、この夫妻に世界各地から怒りの声が上がっている。

 香港やオランダのメディアはジェードちゃんを養子として受け入れたプテライ駐香港オランダ副領事夫妻の実名と写真を公開した。オランダの日刊紙テレグラフなどは「捨てられた子ども」という見出しの1面記事で「副領事夫妻はジェードちゃんを“家庭ゴミ”のように捨てた」と夫妻を強く非難した。香港紙サウス・チャイナ・モーニング・ポストも15日、プテライ氏夫妻が2004年の香港赴任前に駐在していたインドネシア・ジャカルタで、ジェードちゃんのベビーシッターをしていたインドネシア人女性とのインタビューを掲載、「ジェードちゃんは実子とはまったく違い、差別的な待遇を受けていた。ジェードちゃんが母親に抱かれたことはほとんどない」と報じた。

 国際養子縁組人連合(UAI)オランダ支部のベストラ議長は、「オランダ政府はジェードちゃんの今後を責任を持って世話すべき」と述べた。また、海外養子縁組人連帯(GOAL)は「子どもは商品のように返品できない。養子縁組は人の一生をかけた約束」とし、韓国・オランダ両政府に徹底した調査を求めた。

 波紋が広がっていることを受け、プテライ氏夫妻はテレグラフ紙に書簡を送った。この書簡には「04年からジェードは深刻な“感情接触恐怖症”を患い、養子縁組機関の専門家や医師のアドバイスにより、香港社会福祉局に送った。わたしたちは正式に養子縁組を解消した覚えはない」と弁解した。だが、オランダ外務省は香港総領事館に勤務するプテライ氏を13日、一時帰国させた。一方、香港の韓国人コミュニティーでは「プテライ氏夫妻が直接真相を明かすか、あるいはオランダが政府レベルで謝罪・遺憾の意を表明すべき。それがなければ政府レベルで外交的問題を提起せざるを得ないだろう」という声が高まっている。

13日、「駐香港オランダ副領事ライモント・プテライ氏(55)夫妻は2000年に養子として引き取った韓国人女児(当時生後4カ月)を06年に捨てた」と報じたオランダ日刊紙テレグラフの掲載記事(www.telegraaf.nl)。/写真提供=テレグラフ紙

香港=宋義達(ソン・ウィダル)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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