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中国海軍のイージス艦視察、米側抗議で中止=読売新聞

 日本と中国の防衛交流の一環として、先月28日に東京・晴海ふ頭に入港した中国海軍のミサイル駆逐艦「深セン」(6000トン)の乗務員が日本の海上自衛隊の最新鋭イージス艦隊「きりしま」の視察を予定していたが、在日米軍の抗議で中止となっていたことが明らかになった。30日付読売新聞が報じた。

 当初の計画によれば、中国側の指揮官ら乗員幹部十数人は30日午前に海自横須賀総監部(神奈川県横須賀市)を訪問し、横須賀基地を母港とする第1護衛隊群所属の「きりしま」を視察する予定だった。しかし、視察計画を知った米軍側が防衛機密漏えいの可能性を懸念したため、計画は中止され、補給艦「ときわ」の視察に変更された。

 防衛省幹部は、「海自は戦闘指揮所(CIC)などのイージス・システムの中枢部分を見せなければ大丈夫だろうと判断したようだが、事の重大性を分かっていなかった」と話しているという。

 同紙は今回の事態について、海自隊員が今年初めにイージス艦に関する情報を漏えいしていたことが分かり、米軍が自衛隊の情報管理能力に不信感を抱いていただけに、日米関係全般に悪影響を与える可能性が高いと報じた。

 一方、産経新聞によると、神奈川県警と海自警務隊は、イージス艦の中枢情報流出に関与した海自幹部3人について、日米相互防衛援助協定に伴う秘密保護法違反容疑で立件する方針を固めた。

東京=鄭権鉉(チョン・クォンヒョン)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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