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洗礼受けた教会で自殺 馬込容疑者、目立った奇行
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長崎県佐世保市の散弾銃乱射事件で、市郊外のカトリック教会敷地内で自殺しているのが見つかった馬込政義容疑者(37)は、この教会の信者でもあった。母親が熱心な信仰を持ち、馬込容疑者も生後間もなく洗礼を受けた。母親は15日朝、神父に「教会や皆さんにご迷惑をかけ、申し訳ありません」と、ほとんど聞き取れない涙声で電話をかけてきたという。
近所の住民は「昔はきちんとあいさつをする、いい子だった」と話す。しかし5年ほど前に散弾銃や空気銃を保有するようになってからは、自宅の離れにこもりがちになるなど、人を寄せ付けない雰囲気になった。教会にも年に数えるほどしか姿を見せなくなった。
大音量で音楽をかけたり、銃を手に漫然と出歩いたり。迷彩服を着て釣りに出かけたこともあった。奇行のような行動が目撃されるようになり、近所の住民が「あんな人が銃を持っているのは怖い」と警察に相談することもあったという。
佐世保市立小、中学校を経て、市内の工業高校を卒業。いったんは県外に進学したが、その後地元に戻り、自宅近くの内科医院に看護助手として就職した。
職場ではおとなしく、目立たない存在だった。クリスマスの時期に、院内の電飾に使う電球の扱いが雑で上司が注意すると「じゃあ、辞めます」とあっさり退職。その後は職を転々としたらしい。「内科医院の退職を機に、言動がおかしくなっていった」と話す近隣の住民もいる。