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佐世保発砲:容疑者が自殺か 37歳の男が血まみれで死亡

発砲事件があったスポーツクラブ=長崎県佐世保市で2007年12月14日午後10時43分、金澤稔撮影
発砲事件があったスポーツクラブ=長崎県佐世保市で2007年12月14日午後10時43分、金澤稔撮影

 2人が死亡、6人が重軽傷を負った長崎県佐世保市の散弾銃乱射事件で、県警は15日未明、散弾銃の所有登録者で事件後姿を消した同市内の男(37)を容疑者と断定。行方を追っていたが、男は午前7時35分ごろ、現場の南西約5キロの教会敷地内で血を流して死亡しているのが見つかった。付近で午前5時45分ごろに発砲音が1回しており、男は散弾銃を抱きかかえるようにしていたことから、県警は自殺したとみて調べている。

 15日未明、佐世保市船越町の教会前の路上で、男が乗り捨てらたとみられる車が見つかっており、車内に散弾銃2丁、空気銃1丁、迷彩服があった。

 事件は14日午後7時13分ごろ、佐世保市名切(なきり)町の会員制スポーツクラブ「ルネサンス佐世保」で発生。男が2階正面玄関から、散弾銃をホールに向けて発射しながら押し入った。その後、カウンター内側の事務室に子供たちとともに逃げ込んだアルバイト従業員、倉本舞衣さん(26)を射殺。施設見学のためホール内で友人と待ち合わせをしていた漁業、藤本勇司さん(36)さんにも発砲し、死亡させた。

 倉本さんは左脇腹を撃たれ、ほぼ即死状態。藤本さんは多発銃創によるショック死だった。

 このほか、事務室にいたマネジャー、久津間和仁さん(48)が左太ももに、公務員の中村隆志さん(39)が背中と尻にそれぞれ銃弾を受けて負傷。会社員の小川圭三さん(46)も散弾の破片が数発当たりけが。トレーナーの山口直美さん(22)と徳禮朱莉(あかり)さん(10)、櫻木悠乃(ゆうの)さん(9)が足などにけがをした。

 男は、事務室に一時立てこもったが、プールサイドでも乱射。少なくとも6発を発射したとみられ、散弾銃を持ったまま徒歩で逃走していた。迷彩服でフルフエイスのヘルメットをかぶっていた。

毎日新聞 2007年12月15日 8時30分 (最終更新時間 12月15日 8時40分)

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