長野放送局

2007年12月14日 21時25分更新

上田市産院、1月に助産師外来


院長の退職に伴う医師不足で出産の受け入れを制限する方針を示していた「上田市産院」は、出産の受け入れ数をできるだけ維持しようと、助産師が医師の業務の一部を分担して医師の負担を軽減する「助産師外来」を来年1月から始めることを決め、近く上田市と協議して正式に決定する方針です。上田市が運営する上田市産院は、産婦人科医の院長が過労などの理由で今月中に退職し常勤の産婦人科医が1人になってしまうため、出産の受け入れを制限する方針を示していましたが、同じ上田市の国立病院機構長野病院も産科の医師4人全員が大学病院に戻される見通しとなり、改めて対応を検討していました。
その結果、「上田市産院」は出産の受け入れ数をできるだけ維持するために、助産師が医師に代わって妊婦の検診などを行う「助産師外来」を来年1月から始めることを決めました。
具体的には、いま上田市産院で常時勤務している13人の助産師のうち、県外の助産師外来で研修の経験のある5人に産院の外来を担当してもらい、医師が出産に専念できるよう態勢を整えます。
「上田市産院」は近く母袋市長と協議して、正式に開始時期を決めることにしています。