平成19年 12月 14日
債 権 者 各 位
株式会社ワイズノット
代表取締役社長 嵐 保憲
民事再生手続開始の申立てのお知らせ
謹啓 皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご厚情を賜り厚く御礼申し上げます。
弊社は本日、東京地方裁判所に対し、民事再生手続開始の申立てを行い、同申立ては受理され、直ちに保全処分命令が発令されました。本申立てに伴い、債権者の皆様方には大変なご迷惑をお掛けすることになり、誠に申し訳なく、深くお詫び申し上げます。
このように皆様方にご迷惑をお掛けすることとなりました経緯を、以下に述べさせていただきます。
弊社は、平成12年12月の創立以来、インターネット関連サービスを提供するビジネスを中心に事業を開始し、各位のご協力のもとに事業は堅調に推移してまいりました。
平成17年3月ころからは、事業の多角化を図るため、技術者を顧客に派遣する人材派遣事業を新たに立ち上げ、横浜や大阪に事業所を開設する等、多額の投資を行いました。この事業は、当初の1年間余りは順調に滑り出し、売上げも伸びてまいりました。しかしながら、優秀な人材獲得のための採用コスト及び研修費の増加、事業所数の急激な増加に伴う費用やオープンソース市場における予想以上に激化した競争に対応すべく行った設備投資等の増加を収益によって吸収しきれなくなりました。
そこで、弊社は、従来の営業を継続しながら、新たなスポンサーを迎えて事業の再生を図り、皆様方への影響を最小限に留めるべく、民事再生手続開始の申立てに踏み切った次第でございます。
民事再生手続は、清算を目的とする破産手続とは異なり、事業を継続しながらその再建を図る法的な手続です。弊社は、今後は、裁判所及び裁判所から選任された監督委員の監督のもと、事業を継続しつつ、早期にスポンサーを選定し、一日も早い再建を実現すべく、社員一丸となって邁進していく所存でございます。(なお、株式会社ワイズノットソリューションテクノロジーズにつきましては、弊社の民事再生手続とは関係なく、従来どおり事業を継続しております。)。
私自身、代表取締役として、このような事態を招来してしまったことを深く反省するとともに、強く責任を感じております。弊社が再建するためには、皆様方のご支援・ご協力が不可欠でございます。誠に勝手なお願いではございますが、皆様方におかれましては、弊社の事業の健全な再建のため、事情をご賢察のうえ、何卒ご理解ご協力を賜りたく、重ねてお願い申し上げます。失礼とは存じますが、取り急ぎ書中をもってご挨拶申し上げます。
謹白