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韓国:国会で与野党乱闘、怒鳴り合い 大統領選が影響

 【ソウル中島哲夫】19日投票の大統領選を前に、韓国国会が14日、本会議場での「肉弾戦」のあげく担架で運ばれる議員が出る異常事態に陥った。トップを走る李明博(イミョンバク)候補(65)をかつぐハンナラ党と、鄭東泳(チョンドンヨン)候補(54)を擁し、巻き返しを狙う大統合民主新党(民主新党)との騒動。同日発表された世論調査でも、李明博候補は大きくリードしており、民主新党に残された時間は多くない。

 国会の異変は先月から始まっていた。来年度予算案の審議がハンナラ党の欠席作戦で進まず、法定期限の今月2日を過ぎても可決されていない。議会運営委員長(民主新党)はハンナラ党の思惑を「政権交代が確実とみて、(大統領選)当選者の意向を予算案に反映させようとしている」と推測した。

 続いてもっと激しい摩擦が起きた。李明博候補の株価操作関与説などについて5日、検察が「嫌疑なし」と発表。これに怒った民主新党は検察幹部3人の弾劾と、同候補の他の疑惑も含め、特別検察官を任命し真相を解明しようという2法案の成立を狙った。特に特別検察官任命法案には民主労働党も賛成で、過半数を確保できる。

 そこでハンナラ党は13日から所属議員約20人が本会議場を占拠、14日には100人以上を投入、アルミパイプなどで扉を封鎖した。しかし占拠が長時間に及んだため国会職員が電気ノコギリで封鎖を破り、民主新党議員団が本会議場に突入、議長席周辺で激しい乱闘や、怒鳴り合いが続いた。ハンナラ党議員1人が倒れて担架で運ばれたのを機に同党議員団は撤収し、決着は、大統領選2日前の17日に持ち越された。

毎日新聞 2007年12月14日 21時21分

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