ロシアからのパイプライン、完成は2013年 |
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11月22日、ロシアのプーチン大統領は、クレムリン宮殿でプローディ首相と共に、Eni(イタリア炭化水素公社)とロシアの天然ガス会社ガスプロムが、ロシアから黒海を経て欧州へ天然ガスを供給するパイプラインを建設する合意に至ったことを発表した。ラインは黒海を経由しブルガリアで2本にわかれ、1本は南西ルートでギリシャ、イタリアのプーリア州に達し、もう1本は北西ルートでルーマニア、ハンガリー、チェコ、オーストリアを通る。プーチン大統領は「建設は欧州へのエネルギー供給を保証するための重要な戦略的合意の成果」と述べ、EniのスカローニCEOとガスプロムのミラーCEOは、2013年から最高300億?のガスを供給できると説明した。プーチン大統領は「ヘリコプター部隊、高速道路建設、ソチ(ロシア)での冬季オリンピック施設のインフラなど、ロシア‐イタリア両国が協力して推進しているプログラムの一環である」と強調した。プローディ首相は「合意はエネルギー分野における両国の戦略的パートナーシップをより堅固なものとし、それ以外の分野での協力関係をも強めるだろう」と述べた。とはいえ、パイプラインは複数の国を通るため、2国だけでは対応できず、関係国全ての協力が不可欠である。EU本部の協力も仰ぐ必要があるが、EUのピエバルグス エネルギー担当委員は「合意はロシアの欧州市場に対する深い関心の表れであり満足している」と早くも前向きコメントを出している。
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