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新幹線長崎ルート着工、「市町の同意不要」検討へ…政府・与党

 整備新幹線に関する政府・与党の検討委員会が14日午後、首相官邸で開かれ、未着工の3ルートについて早期着工へ努力することで合意した。

 九州新幹線長崎(西九州)ルートは、並行在来線沿線の佐賀県鹿島市と江北町の反対で約3年間にわたり着工のめどが立たない状態が続いているが、両市町の同意なしでも建設を認めるよう着工条件を見直すかどうかが協議される見通しとなった。

 未着工区間は、ほかに北海道(札幌〜新函館)、北陸(金沢〜敦賀)。

 合意文書で、長崎ルートについては「早期着工に向けた関係者の調整を促進する」とされた。会合後、与党整備新幹線建設促進プロジェクトチームの津島雄二座長は「(長崎ルートを)着工するための努力をする。その中には工夫も含まれるだろうが、それも課題として掲げられた」と述べた。結論を出す時期について「年度内が目標。出来るだけ早くしたい」と話した。

 冬柴国交相は「障害があるので、1日も早くそれをクリアして着工にこぎつけたいとの話になった」、久間・自民党整備新幹線等鉄道調査会長は「財源は確保されている。関係者で調整を進めさせる」と述べた。

 整備新幹線は原則として、並行在来線のJRからの経営分離について沿線自治体の同意を得ることが着工の条件。長崎ルートは、2004年12月の政府・与党申し合わせの際、佐賀県は同意していたが、並行在来線である長崎線(肥前山口〜諫早)の沿線自治体の一部が「地域の衰退につながる」として反対を表明していたため、特に「調整が整った場合には着工する」と明記された。05年度から3年連続で10億円の予算が計上されたが、執行されない事態が続いている。



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