ＩＰ分散の噂

先のYAHOO!SERP（検索順位画面）のインデックス更新においてＳＥＯ関係者の間ではさまざまな憶測や噂が飛び交っています。

曰く、ＭＴ降ろし。
曰く、バックリンクの質を重視。
曰く、ＩＰ分散の必要性。

どれも、これまで何度も噂されていることですし、そしてＳＥＯ手法としては最先端に位置するものばかりです。

一番有力視されているのはバックリンクのＩＰの偏重ということでしょうか？

ですが、今回のインデックス更新について順位下落の憂き目にあっているサイトの多くは別の要因によるものと筆者は推測しています。

実際、筆者が管理する顧客サイトや筆者自身が運営するサイトでは順位を落としたサイトも、ある対策を施すことで徐々に定位置へ戻りつつあります。

ま、それはさておき多くのＳＥＯ関係者が口を揃えるようにして唱えるＩＰ分散論をどれだけの人間が把握しているのでしょうか？
最近、この辺が非常に疑問に思ったりします。

ＩＰ（インターネット・プロトコル）とは簡単に言えばサーバーの住所を表すものであり、バックリンク元のＩＰを分散させることでより広範囲の地域から支持されるサイトを演出しようという理論です。

難しく言えばホスティングサーバストアップケアってとこでしょうか。

ところで、そもそも日本にはどのくらいのＩＰが存在しているか？
昨日のZDnetに興味深い記事が掲載されていました。

http://japan.zdnet.com/research/story/0,3800079402,20361973,00.htm

要するに日本国内での年間サーバー出荷台数はGoogleの保有するサーバー台数の2/3にも満たないというものです。

簡単に言えばリアルな人口密集度に等しく日本はＩＴ界においても狭い地域に生息するウサギの寝床でしかないということです。

井の中の蛙とはよく言ったもので、我々はこの狭い地域での順位に固執しているに過ぎません。
それも日本語のサイトという言語学的な障壁をクリアしなくてはいけない条件の中では仕方のないことなのでしょうが･･･

翻ってＩＰ分散です。
「ホスティングサーバーを変えるべきでしょうか？」

ＩＰ分散論を耳にした顧客から最近良く相談されます。

そのたびに私は「どうぞご随意に」と応えますが、突き放しているわけでも投げやりなわけでもありません。

だって彼らは決してグローバルには考えていませんから。。
所詮、50歩100歩なんですよね。

さて、そろそろクリスマス。うちの奥さんはジュエリーギフトとか欲しがらないんですが、なんか弓なりに反る新しいソファが欲しいとか･･･
私は気になるロックバンドのカウントダウンコンサートチケットが欲しい。。＾＾；