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【社会】

三重・伊賀市の元部長を再逮捕 税金名目、780万円詐取容疑

2007年12月10日 夕刊

 税金名目で預かった約780万円をだまし取ったとして、三重県警捜査二課と伊賀署は9日、詐欺の疑いで、同県伊賀市上野忍町、元同市総務部長の長谷川正俊容疑者(59)=別の詐欺罪などで起訴、懲戒免職=を再逮捕した。

 調べなどによると、長谷川容疑者は2003年6月ごろから今年9月にかけ、市内の元韓国籍の男性(41)に「代わりに市民税と県民税の納付手続きをしておいてやる」などとうそをつき、男性の自宅などで計5回にわたり受け取った約780万円を納めずに、だまし取った疑い。容疑を認めている。

 長谷川容疑者は、01年4月から04年3月まで市町村合併前の旧上野市税務課長を務め、男性が税金の納付手続きの相談で市役所に来た際に知り合った。現金を受け取ると自分で作った預かり証などを渡し、詐取は総務部長になってからも続いた。

 長谷川容疑者には数千万円の借金があり、現金の使い道やほかにも詐取がなかったか調べる。

 伊賀市では、06年度まで一部の在日韓国人・朝鮮人の住民税を半額にする措置があった。男性は既に日本国籍を取得しているが、本来の額を納めることになった後も、長谷川容疑者は半額のままでいいから自分に渡すよう男性に伝えていたという。

 

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