2007年9月20日

オープンソースと言語圏

久々の投稿です。。

最近、プロジェクトの稼働が増え始め、なかなかこちらに手がまわりません。。

http://www.computerworld.jp/news/sw/79329.html

NRIのオープンソースソフトの格付けですが、面白いのはエンタープライズ
ソフトで、CompiereとSugarCRMが企業レベルでの使用に耐える、と
されていることです。。

確かに、欧米では現地化の手間がないので、浸透しやすいのかもしれませんが、
圧倒的にオープンソースエンジニアの数が少ない日本語圏では、日本語化の
問題はいつもついてまわります。。結局オープンソースの世界も、英語圏が
優位であることは変わらず、Web化が進めば進むほど、日本はその世界から
取り残されていくのでしょう。。

Webの世界では、国境が境界にはならず、言語が境界になる、と言われていますが、
日本語環境がますます辺境に追いやられているのであれば、オープンソースエンジニアリング
の観点からも、問題は根深いと考えます。。。

そもそも日本のマーケットは、中途半端に、大きい。。

2007年9月11日

AMDの反撃

クアッドコアを製品化してから、Intelの勢いが市場を席巻していましたが、
AMDも反撃するようです。

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djBTO9432.html

技術的には、デュアルコアを2つの基盤に乗せて、クアッドにしているのがIntelで、
コア4つをダイレクトに4つ基盤に乗せてCPUにしているのがAMDとの事。。

確かに直感的にはAMDの方が速そうですが。。

Microsoftに対抗するのは、技術の仕組みそのものが違うGoogleのようですが、
H/Wの分野では、まだCPUのドミナントデザインが生きていて、CPUという仕組みの上で、
AMDというライバルがIntelを今後も脅かしていくのでしょう。。

IT業界のパイの50%以上がこの2社に流れている、という報告もあります。。

Google、AMDの2社を応援しましょう!!

2007年9月7日

日本最大のSaas利用者

おそらくは日本最大でしょう。もしかしたら全世界でもトップクラスの
ユーザー数になるかもしれません。

http://enterprise.watch.impress.co.jp/cda/topic/2007/09/06/11100.html

以前から、話題になっていた郵政公社のSFAがSalesForceで構築されたとのことです。。

日本市場を攻めるとき、外資系のベンダーは、通常マーケティング的にトップダウンで
アプローチします。
Oracleが入ってきたときも、トップ企業から攻めましたし、SAPもなぜか大企業用の
イメージがあります。

世界的にはこれは必ずしも、一般的ではなく、SAPも海外では中小企業から導入が
始まりましたし、Oracleも決して大規模ユーザーからスタートしたわけではないのです。

大企業の動向を見てから自社の態度を決める、日本市場の特殊性というのは、
確かにあると思いながら、Saasでもその前例は踏襲されるのでしょう。

日本最大no

http://enterprise.watch.impress.co.jp/cda/topic/2007/09/06/11100.html

2007年9月6日

Javaもレガシーと呼ばれる日

非常に懐かしい出来事が記事にありました。

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0709/05/news006.html

今となっては、昔の話ですが、SunとMicorosoftはJavaの仕様をめぐって
かなり激しく綱引きをしていた記憶があります。2004年の和解によって、
両者は”友人”になりましたが。。

いろいろな技術提携なども、当時話題にあがりましたが、現在のところ、
華々しい成果はないようです。

あまりにも企業文化が違いすぎるのでしょうか。。

2007年9月5日

Saasは一過性か?

Microsoftの人間が、Saasモデルについて、否定的な見解を書いています。

http://japan.zdnet.com/sp/feature/07openroad/story/0,3800079432,20355699,00.htm

プロプライアテリソフトの最右翼のマイクロソフトですから、自社のビジネスモデルを
脅かしているSaasに対して、否定的な論拠を示すのは、ある意味当然ともおもいます。。

この中で、傾聴に値すると思うのは、Saasモデルにはベンダーにもユーザーにもどうしようもない
領域-インターネット、が存在しそこでの障害などに対しては、無防備である、とされている点です。

次のことを考えてみて欲しい。SaaSの世界では、従来のプロプライエタリな世界と比較にならないくらい、何か障害が発生した場合にユーザーはまったくお手上げになってしまう。コードが手元にないばかりか(自社導入型のデスクトップ、サーバソフトウェアであればコードがあるだろう)、トラブルシューティングのために派遣できるITスタッフもいない。100%ベンダーに依存するしかないのだ。

確かに、自社囲い込みであれば、データセンタからユーザ部門までの通信回線を自分で管理できるので、障害その他の時に自分でできることが増えるのでしょうが、そのオペレーションコストも含めてなお、Saasの価格体系に魅力があるために、これだけSaasが注目されているとも思うのです。

完全に、IT投資をポートフォリオで管理し、戦略的な投資のみ、自社で管理し、インフラや、定常的な業務アプリはSaasで代用する、というのが近未来の一般的な企業像になると考えられます。

2007年9月4日

お金をかけなくてもマーケティングはできる。YouTubeを使った事例より

Sunの九州支社の、YouTubeを利用した、Webマーケティング
の事例が載っています。

http://markezine.jp/a/article/aid/1672.aspx?p=2

商品説明をされている動画を用いて、お金をかけなくても、
マーケティングができるという事例です。

撮影などには若干費用がかかるものの、アイデア次第では、
お金をかけずに、Web2.0を敵にも味方にもできるという、
好例だと思います。

2007年9月3日

乱立するプラットフォーム 地に足のついたIT戦略、インフラ戦略が必要と感じます

OracleがLinuxディストリビューションをサポートすることが、
昨年電撃的に発表され、業界が驚きましたが、実際のサポートプログラムが
リリースされたようです。

http://www.thinkit.co.jp/free/news/0708/31/

これで、Oracleプラットフォームは大きく分けて、Windows、Solaris,
Linux(Redhat)そして、Oracle Unbreakable Linuxということになります。

ただでさえ、企業の情報システムはプラットフォームが乱立しており、その統合を行うための
アーキテクチャが喧伝されているのに、さらにユーザーの選択肢が増えました。

これからは、しっかりとシステムの企画部門が、インフラ戦略をたてて、ユーザー部門の
暴走をしっかりとめないと、さらに、いろいろなプラットフォームが乱立することになります。

選択肢が増えることは、オープンシステムの思想としては肯定されるべきなのでしょうが、
選択肢が増えれば増えるほど、ユーザーにしっかりとした戦略、理念が必要になると考えます。

オープンソースCRM SugarCRM 続き

SugarCRMがIPOを目指しているとのこと。

http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20355247,00.htm?ref=rss

爆発的にユーザーが伸びているようですし、シリコンバレーも景気がここのところミニバブルと
言われるほどに回復しているようですから、実現の可能性は高そうです。。

買える値段になるかはまったくわかりませんが。。。

2007年9月2日

オープンソースCRMの最新版

通常CRMを利用して、営業、マーケティング活動を効率的に利用しようとしても、
Oracle(Siebel)や、SalesForceといった、プロプライアタリィなソフトを
を使ってお金を払わないとそれは実現できませんでした。

http://japan.internet.com/busnews/20070828/12.html

SugarCRMは通常使う分にはただで、自社にそのようなCRM環境を構築できる
ソフトであり、スタートアップ(ベンチャー)企業のように資金が限られているのに、
SFA(SalesForceAutomation)のようなCRM機能を使いたい場面では重宝するでしょう。。

自分も構築したことはあるのですが(確か3.Xの時代に)日本語かも結構うまく進んでおり、
LAMP環境を構築したことがある人ならば、自分でインストールは可能と思います。

詳細は、下記資料を参考にしました。。



あと確か野村證券がオープンスタンディアという、オープンソースのサポートスキームを先日リリースしたはずで、そこでもサポートされていたと思います。

2007年9月1日

中小企業向けERPがSaas化

中小企業向けERPの奉行シリーズERPがSaas化されるようです。

http://journal.mycom.co.jp/news/2007/08/28/050/

"オービックビジネスコンサルタント(以下、OBC)とシステムインテグレータのTISは27日、OBCの中規模企業向け業務パッケージ「奉行V ERP」(今秋発売)を活用したEDI(Electronic Data Interchange :電子データ交換)ビジネスで協業することを発表した。TISデータセンター内に処理センターを作り、ECプラットフォーム「ECセンター for 奉行」をSaaS型で構築する。業務パッケージソフト代と月額使用料という低コストで、安全に「奉行V ERP」を使用できるのが特徴。"


結局のところ、Saasのモデルを一番利用したいのは、全企業の97%以上を
占める中小企業のはずですし、SAPもOracleもそこを狙っているのですが、
現状のビジネスモデルとの整合性から、難しい部分があると思うのです。。

SalesForceも最初は、とにかく手軽に、安く、手早くシステムを導入したい
中小企業がメインのターゲットでしたし、Saasモデルは、大企業中心の
トップダウン型のアプローチに慣れてしまった企業は、扱いづらいのかもしれません。

いずれにしても、どんどんサービスとしてのコンピューティング化は加速していきます。