アメリカ・メジャーリーグの薬物汚染に関する調査報告書がまとまり、薬物使用の疑いがある選手として、ヤンキースの300勝投手、ロジャー・クレメンス投手など、およそ80人の名前が公表されました。
報告書は、メジャーリーグの薬物汚染の実態を去年3月から調査していたジョージ・ミッチェル元上院議員がまとめたもので、禁止された薬物を使用した疑いがある選手およそ80人の名前を明記しています。
この中には、通算354勝をあげているニューヨーク・ヤンキースのロジャー・クレメンス投手も含まれ、かつてトロントでプレーしていたころ、コーチを通じて「筋肉増強剤」を注射していた様子が関係者によって証言されています。
ロイター通信によりますと、クレメンス投手は、弁護士を通じて薬物の使用を否定したということです。
「(禁止された)筋肉増強剤が米大リーグにまん延している」(ミッチェル元上院議員)
ミッチェル元議員はこう述べたうえで、メジャーリーグ側に対し、外部機関による薬物検査の実施など、検査態勢の見直しを求めました。(14日09:03)