◇県議会で衛生部長
国立病院機構長野病院(上田市)で産科医の引き揚げが求められている問題で、県の渡辺庸子衛生部長は12日、「ハイリスクの分娩(ぶんべん)については、隣接する長野や佐久医療圏との連携を視野に入れ、行政や医療機関が協力し、医療圏を超えて上田地域の産科医療を確保したい」との見解を示した。同日開かれた県議会一般質問で、上田市・小県郡選出の高村京子議員(共産党県議団)の問いに答えた。渡辺部長は、県や上田地域の首長らが11日に産科医を派遣している昭和大病院(東京都)を訪問し、派遣継続を求める要請を行ったことも報告した。
また一般質問では65歳以上の高齢者が半数以上占める「限界集落」の問題が取り上げられた。村井仁知事は「限界集落となるともう一度再生するのは非常に難しい。関心を持って課題に取り組みたい」と答弁した。【神崎修一】
毎日新聞 2007年12月13日