長野放送局

2007年12月13日 20時37分更新

並行在来線、産科医不足で質疑


13日の12月県議会で、村井知事は、7年後に予定されている北陸新幹線の開業で並行在来線としてJRから経営が切り離される見通しの信越線について「JRから引き取るならば、国の財政支援も要請したい」と述べ、政府に支援策を働きかけていく考えを改めて示しました。
13日の一般質問で、自民党県議団の丸山栄一議員は、北陸新幹線の開通に伴い、並行在来線としてJRから経営が切り離される見通しのJR信越線について、県の今後の対応を質しました。
これに対し村井知事は、
「長野新幹線の開通後、第3セク ターで運営しているしなの鉄道 で大変な損失を受けた経験を忘 れてはならない」と述べました。その上で村井知事は、
「もしJRから引き取るならば収 益に見合ったものでなければな らず、地方自治体だけが背負う ものではないので、国からの財 政支援も要請したい」と述べ、政府に支援策を働きかけていく考えを改めて示しました。
また、共産党県議団の石坂千穂議員は産科医師不足の対応策として、「正常なお産」に限り助産師の力を有効に活用することができないか質しました。
これについて渡辺庸子衛生部長は、「産科の医師と役割を分担して助 産師に活躍してもらえるよう、 高度な技術の習得などを目的と した研修会を今年度から始める ことにしている」と述べ、産科医に代わって助産師がお産を扱う体制づくりに積極的に取り組む方針を明らかにしました。