民主党のマニフェストと“埋蔵金”問題
民主党が平成の埋蔵金を要求する理由は、民主党のマニフェストに関係がある。
民主党は参議院選挙のときに「3つの柱」を立てた。基礎年金を全部税金でまかなう、農家一戸一戸あたりに全部で約1兆円の補助金を出す、育児手当として約2兆4000億円支給する。この3つの柱をすべて実現させるためには、全部で15兆3000億円かかる。
岡田さんや前原さんの時代には、基礎年金を税金でまかなうためには、消費税を3パーセント上げる必要があると言っていたが、小沢さんは全く上げなくてよいと言っている。だから、15兆3000億が必要になる。
そこで民主党は、特別会計を徹底的にオープンにすることで、“平成の埋蔵金”からこの15兆3000億円を捻出しようとしているのだ。
この特別会計をめぐって、自民党と民主党が大きく対立することになるだろう。自民党は、民主党の3つの柱に対して「こんなものはインチキだ、架空のものだ」と言っている。一方民主党は、ここで勝負をかけようとしている。
ビジネスABC
- 勝手に開発を始めて「やめろ」と言われても継続(2)(ビジネス・フォアフロント)
- 海外サイトのメニューを日本語化(ネットシーカーズ)
- 「メガ食品」(時代を読む新語辞典)
この連載のバックナンバー バックナンバー一覧へ 画面先頭に戻る
- 守屋前次官夫妻の犯罪 暴かれる真相と政界ルート (2007/12/06)
- 等身大で考える日中友好の未来図 (2007/11/29)
- 自民への逆風が止まらない 窮地の福田首相、次の一手 (2007/11/22)
- 北朝鮮問題で改めて問う日本の国益と拉致と核 (2007/11/15)
- 小沢民主代表辞任劇の衝撃 頓挫した大連立構想の舞台裏 (2007/11/06)